
見どころ
1999年に公開された『シュリ』は、韓国初の本格スパイアクションとして大ヒットした作品。南北分断の悲劇を背景に、韓国の情報局員と北朝鮮の女性スナイパーとの切ない恋愛模様が描かれている。
派手なアクションシーンやミステリー要素、ラブストーリーが絡み合い、公開当時は観客動員数621万人を超え「タイタニック」を上回る成功を収めた。
この作品は韓流ブームの礎を築いた名作として、世界的にも高い評価を受けている。
ストーリー
1998年、ソウルでは南北統一チームによるサッカー交流試合が予定され、友好ムードが漂う中、韓国情報部員のユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)は、北朝鮮の女性工作員イ・バンヒを追っていた。
そんな中、驚異的な破壊力を持つ液体爆弾CTXが強奪され、ジュンウォンと相棒のイ・ジャンギル(ソン・ガンホ)は連続暗殺事件とテロ計画の真相を追う。
ソウルのスタジアムでは両国首脳が出席する試合が迫る中、ジュンウォンは工作員との因縁や恋人ミョンヒョン(キム・ユンジン)との関係に翻弄される。
感想
ポスターやDVDジャケットに使われているイメージ画像に使ったこのシーンだが、壮大にネタバレしている。
しかし、そんなことは問題じゃないのだろう…。
韓国映画には何も知識がなかった10年以上前でも、この映画の名声は知っていた。
韓国の映画興行史を塗り替え、世界に韓国映画を知らしめた大ヒット作。
壮絶なアクションシーンは圧巻だが、ハリウッド映画に比べれば、それほど大した特殊効果でもない。
ただ、ハリウッド映画にはない、アジア的な情緒というか、精神的深みを感じる。
観賞魚を効果的につかった映像も美しい。
先が読めてしまったので、意外な展開というものはなかったが、まずはとにかく序盤の残酷さが目をひいた。
北朝鮮はそんなにもかっこよくないだろう?
実際はしょぼいもんだろうと思うが、ある意味、美化している。
それに比較して最先端の韓国の軍備を間抜けに描くシニカルな目線が興味深い。
酔って吐いている通行人を見て、北朝鮮の工作員が「(韓国人に)餓死した子供の肉を食べる親を想像できるか」とつぶやいたセリフが悲しい。
ちなみにベッドシーンはあるが本当にベッドに寝てるだけのシーンなので、家族で見ても大丈夫。
「泣いた」という意見も多いようだが自分は全く泣けなかった、しかし一見の価値はある。
映画としては完成度の高い素晴らしい作品だと思う。
本当のサッカーの試合を使った群衆ロケも見どころ。
あと、キム・スロや、ファン・ジョンミンを探せ!という楽しみ方もアリ。
映画情報

公開年:1999年
原題:쉬리(シュリ)
監督:カン・ジェギュ
主なキャスト
ハン・ソッキュ:ユ・ジュンウォン
ソン・ガンホ:イ・ジャンギル室長
チェ・ミンシク:パク・ムヨン隊長
キム・ユンジン:イ・ミョンヒョン(アクアショップ店主)
ユン・ジュサン:コ・ジャンソク局長
パク・ヨンウ:オ・ソンシク
キム・スロ:アン・ヒョンチョル
ファン・ジョンミン:特別調査官