見どころ
『青〜chong』は在日朝鮮人高校生たちの青春とアイデンティティを描いたドラマ。
李相日監督が学生時代に手掛けたこの作品は、硬くなりがちな在日問題を扱いながらも、軽やかなテンポとセンスある演出で新鮮なエンタメ作品に仕上がっている。
特に眞島秀和や山本隆司など、若き日の俳優たちのナチュラルな演技が光り、彼らの青春の姿がリアルに描かれている。
ストーリー
在日朝鮮人学校に通うテソンは、民族としての誇りを持って教育を受けながらも、普通の高校生としての生活を送っていた。
そんな中、姉が日本人と婚約したことや、野球で日本人に負けたことで彼の心は揺れ動く。
そして幼馴染みの女子が日本人の恋人を持つことでいじめられている現実に直面し、自分の立ち位置やアイデンティティに悩むようになるが…。
感想
舞台は朝鮮人学校の野球部。最近は京都国際高校とか甲子園に出たりしてるね。
年代は少し昔の話。
自分が見ても懐かしい青春の一コマ。
余談だけど自分は高校野球のチアガールをやったことがある笑、応援部じゃなくて、クラスの”係”だった。
若い役者たちの演技は確かに拙さもあったけど、それがかえって純粋な若者の姿を感じたかも。
特に、眞島秀和のフレッシュでナチュラルな演技は印象的、青春時代の悩みや葛藤をうまく表現していたと思う。
この映画は、在日3世としてのアイデンティティや民族の誇りをどう持ち続けるかがテーマ。
日本社会との間で揺れ動くテソンの姿は、複雑な現実を生きる在日朝鮮人たちの苦悩や葛藤をリアルに描いていた。
そこに共感できる部分も多いし、重すぎない作風が良いバランス。
自分にも在日の友達は何人かいるけど、不思議なことにほぼ全員が朝鮮語・韓国語を話せない。(自分のほうが断然喋れるという)なので韓国語が喋れない日本人が演じても全く演技的に不自然さはないかも。
でも親が朝鮮学校の先生だったり、親に日本人と結婚することは反対されていたり。
さらには帰化せず、パスポートが韓国のままの子もいるので、海外旅行のときに日本人と同様にノービザ渡韓とかができないことがあったりと、なかなか複雑
全体的には淡々と進むストーリーだけど、最後は前向きに終わり、見終わった後に心地よい余韻が残る。
青春時代の葛藤や困難、家族の絆を描きつつ、希望を感じさせるエンディングは好印象だった。
映画情報

原題: 青〜chong
公開年: 2000年
監督名: 李相日(リ・サンイル)
主なキャスト
眞島秀和
山本隆司
有山尚宏
竹本志帆