見どころ
韓国史上最悪の暴君と名高い燕山君と、旅芸人たちの運命を描いた大ヒット作。舞台となる豪華な王宮の美術や衣裳が視覚的な楽しさを与える中、イ・ジュンギが演じる美しい女形コンギルの存在感が際立つ。
朝鮮時代劇では珍しいテーマである同性愛を扱いながらも、ストーリーは普遍的な人間関係のドラマとして仕上がっている。豪華絢爛な宮廷と、芸人たちの愛と葛藤の物語。
1300万人の観客を動員した華麗で挑戦的な作品。
ストーリー
16世紀初頭、朝鮮王朝。旅芸人のチャンセンとコンギルは、国一番の芸人を目指し漢陽にたどり着く。彼らの王を皮肉った芝居は民衆に大人気となるが、その噂が王宮まで届き、捕らえられてしまう。
王・燕山君に「笑わせなければ死刑」と宣告された二人は、命がけで芝居を披露することに。王を笑わせることに成功した彼らは、やがて宮廷内で特別な立場を得るが、王とコンギルの間に芽生えた特別な感情が、彼らの友情や運命を狂わせていく。
感想
女も嫉妬するイジュンギの美しさと可愛らしさ。
韓国で当時歴代一位の観客動員数を記録。
興行収入は今でも史劇歴代3位という、韓国映画の中でも最も成功したといえる映画の一つだ。
イ・ジュンギは当時まだトップスター扱いではなかったが、この映画でイケメン俳優ブームを起こすほどの象徴となった。
歴史に少しだけ記述があるという男娼から構想を膨らませたのではないかと言われている。
美しい女形コンギルを巡っての、王と芸人仲間との三角関係。
時代劇では珍しい同性愛もテーマに含まれているものの、性的シーンの描写はほとんどない。
歴史に名を残す暴君である燕山君を、この映画では子供のような無邪気さや孤独を持った姿で描かれている。『背徳の王宮』と比較すると面白いかもしれない。
お話自体はシンプルで、かなりのシーンを芸能シーンで占めているが、その分わかりやすくて俳優の演技力に没頭できる。
燕山君の歴史的基礎知識がないと、後半わけがわからないかもしれないので、全く初めての場合は少し予習しておくといいかもしれない。
自分の大好きなユ・ヘジンも出ているし、見てよかったおすすめの一作。
映画情報

原題:왕의 남자(王の男)
公開年:2005年
監督:イ・ジュニク
主なキャスト
カム・ウソン:チャンセン、芸人の長
イ・ジュンギ:コンギル、女形芸人
チョン・ジニョン:燕山君
カン・ソンヨン:張綠水、燕山君の側室
チャン・ハンソン:チョソン内侍
ユ・ヘジン:ユッカプ、芸人
チョン・ソギョン:チルトゥク、芸人
イ・スンフン:パルボク、芸人
ユン・ジュサン:ソン・ヒアン、吏曺判書
チェ・イルファ:ソン・ジュン、領議政
シン・ジョングン:イ・グクキュン、左議政
ウ・ヒョン:ホン内官