見どころ
朝鮮戦争末期に起きた、歴史から抹消された壮絶な戦闘を描いた戦争映画。
38度線で繰り広げられる熾烈な攻防戦を背景に、兵士たちの友情や個々の想いが描かれるが、戦争という過酷な現実がそれらを無情にも踏みにじる。
クライマックスの戦闘シーンは特に圧巻で、目を背けたくなるほどのリアリティと迫力がある。
ストーリー
朝鮮戦争末期、韓国軍と北朝鮮軍が領地を奪い合う38度線の高地。韓国軍のウンピョ中尉(シン・ハギュン)は、この激戦地に派遣される。
そこで彼はかつての戦友であり、学友でもあるスヒョク(コ・ス)と再会するが、スヒョクは過酷な戦場で人が変わってしまっていた。
互いに命を賭けた戦いを繰り広げながらも、彼らの友情と変わりゆく心情が物語の中心に据えられている。
感想
映画を観ていて、次々と豪華なキャストが命を落としていくのが衝撃。
戦場の過酷さがリアルに描かれ、あっという間に消えてしまう登場人物たちに、戦争帰りの人が傲慢になってしまうのも無理ないな、、、と思わされてしまう。
彼らが戦場で直面する現実は、常人には想像もつかない。
ほんのひとときの休息シーンも登場するけれど、逆にそれが切なさを強調している。
戦場ではいつも命が危険にさらされていて、一瞬の平穏が逆にその後の悲劇を予感させ。
リュ・スンニョンの存在感が特に際立ち、彼の最後の笑顔が頭に焼き付くシーンだった。
アメリカ映画『ハンバーガーヒル』や『フルメタルジャケット』、さらには『プライベート・ライアン』など、戦争映画の名作からの影響が随所に見られる。
オマージュとしても興味深いけれど、そこに韓国ならではの視点で描かれる戦争の無情さや、意味のない破壊が痛烈に胸に迫った。
こんなことがあったんですよ。
あなたも、あなたの家族も、そうならないとは限らない。
必見。
映画情報

公開年:2011年
上映時間:133分
原題:고지전(高地戦)
監督:チャン・フン
主なキャスト
シン・ハギュン:カン・ウンピョ、中尉、防諜隊
コ・ス:キム・スヒョク、中尉、ワニ部隊
イ・ジェフン:シン・イリョン、大尉、ワニ部隊
リュ・スンス:オ・ギヨン、中士、ワニ部隊
リュ・スンニョン:ヒョン・ジョンユン、人民軍