見どころ
韓国社会の富裕層が抱える闇を暴くサスペンスドラマ。
『私はチャン・ボリ!』等で知られるキム・スノク脚本家と『皇后の品格』の演出家、チュ・ドンミンが手を組み、華麗で壮大な世界観を創り出した。
衝撃的などんでん返しや、スリリングな展開が次々と繰り広げられる。特にキム・ソヨンの演技は圧巻で、彼女の存在感が作品を一層際立たせている。
ストーリー
超高層マンション「ヘラパレス」で行われたパーティーの夜、住人シム・スリョンは1人の少女が高層階から転落するのを目撃する。
その2カ月前、声楽家を目指していたオ・ユニは、声楽講師であるかつてのライバル、チョン・ソジンと娘を通じて再会する。
それぞれの人物が抱える秘密と陰謀が複雑に絡み合いながら、驚きの真実が明かされていく。
感想

最初の方は、あまりにいじめがきつすぎて「これ本当に面白くなるの?」と心配に。
ただ、三方向別々の友人に勧められたから頑張って視聴を続けた結果、大正解。
登場人物たちに肩入れはできないけれど、続きが気になってやめられなくなる魅力があった。
可哀想なミン・ソラが死んでから話が本格化、ぐんと面白くなる。
優位な立場が次々と入れ替わる展開がスピーディで、ドロドロしているのにテンポが良い。「ざまあみろ」とスカッとする瞬間が次々あるのが良い。
個人的な余談として、私は教育虐待ともいえる家庭で育ち、身分不相応に金持ちの私立一貫校に通った経験がある。
だから思うのだけど、本当にお金持ちの人たちは基本的にいじめをしない傾向にある。余裕があり、恵まれて育つから性格が良い人が多いのだ。(基本、スリョンのような人たち)
ただし、庶民がドラマを見る際、金持ちが悪く描かれる方がカタルシスを感じやすいのだろうと思う。
死んだと思った人が復活、と思わせてさらに驚かせる展開の連続。
視聴者が予測して楽しむ部分をさらに超えてくる脚本の巧妙さに脱帽。行き過ぎと思うこともあるけど。
また、悪人ばかりのキャラクターに哀れさを感じさせる背景も描かれていて、単なる悪役で終わらないのが良い。
ただ、日本の描写はあまりにも気になった。あまりにもな。
チュ・ダンテの実家のインテリアや精神病院の日本語など、欧米が持つ日本のステレオタイプそのものだった。AIに描かせた東洋みたいな。
韓国はもっと日本を理解してほしいよーとも思ったけど、海外配信を意識してわざとそうしたのかもね。
総合的に見て、癖になる脚本の巧妙さが光った作品。続きが気になって毎日の視聴タイムが楽しみだった。
一貫して「親は子どものためなら何でもする」というテーマが描かれつつ、全員が完全に善人ではないため肩入れせずに楽しめた。
映像もゴージャスで、強引な展開すら許せる魅力。韓国ドラマの歴史がまたひとつ。
各キャラクターについて

- オ・ユニ(ユジン):
元アイドルだったユジンがすっかり庶民的なオバサンかー。綺麗だけど女子高生の役はちょっと無理があった笑。
特にペ・ロナの母親として奮闘する姿には説得力があり、彼女の苦悩が伝わってきた。
そして結末が予想外すぎた。 - チョン・ソジン(キム・ソヨン):
圧倒的な表情演技が良かった。目を見開いて怒るシーンは強烈で、ドラマの象徴的な瞬間として記憶に残るほどインパクトがあった。
後半になるほど狂気を帯びるキャラクターがリアルで、圧巻だった。ある意味彼女も気の毒よね。 - シム・スリョン(イ・ジア):
私には『ベートーヴェンウイルス』のバカ女のイメージが強かったけど笑
彼女のセレブ感溢れる美しさとスタイルがドラマに華を添えていたな。
ナエギョと生き写しという設定は無理があるけど、演じ分けはすごかった。
ただし、最後の選択は不満だなぁ。 - チュ・ダンテ(オム・ギジュン):
そのカリスマ性と邪悪さが同時に伝わる演技は見事。
『ドリームハイ』で見せた優しいカン先生も、金と権力で変わってしまったのね(笑)
オム・ギジュンは韓国人からするとイケメンなのかな?スタイルもいいし奥二重の目が私は好きです。 - ローガン(パク・ウンソク):
こんなに活躍するとは、、
ク・ホドンとアレックスの扮装シーンはちょっとギャグっぽくて殺伐としたストーリーへの没入感を欠いたかな苦笑 - ペ・ロナ(キム・ヒョンス):
『根の深い木』とか映画『殺人者』とか、とにかくたくさん作品出まくりの天才子役。あまりに演技が自然すぎてワガママぷりに腹立つことも。今後にも期待。 - ユ・ジェニ(チン・ジヒ):
『太陽を抱く月』のイム・シワンと結婚できなければ死ぬ~と泣いてたミナ公主の子だよね、順調に成長。最初憎たらしかったけど、仲良くなって良い子になるとどんどん可愛くなるの不思議。やっぱり性格って顔にでるのねえ。
- イ・ギュジン(ポン・テギュ):
ラッパー姿が板についてるから本業なのかと思って調べてみたら、『浮気な家族』のでムン・ソリと濃厚XXXしてた高校生と知って軽く驚き。 ウンピョル:チェ・イェビン女優さんは初見だけど、役柄のウンビョルが毒親育ちの私が一番共感したかも。発狂するよねー。
オマケ イ・ビョンユン:BewhY(ビワイ)
本名役で最終話にウェイター役でカメオ出演。
一体何の力が働いた?ラップの1バースも披露してほしかった笑
・・・その他、たくさんキャラがいて一言ずつ言いたいのはありますが、とりあえずここまでにしておきます。
ドラマ情報

原題: 펜트하우스(ペントハウス)
公開年: 2020年
脚本: キム・スノク
演出: チュ・ドンミン
主なキャスト
ユジン: オ・ユニ
キム・ソヨン: チョン・ソジン
イ・ジア: シム・スリョン
オム・ギジュン: チュ・ダンテ
ユン・ジョンフン: ハ・ユンチョル
ポン・テギュ: イ・ギュジン
キム・ヒョンス: ペ・ロナ、ユニの娘
シン・ウンギョン: カン・マリ
チン・ジヒ: ユ・ジェニ、マリの娘