見どころ

墓に隠された恐ろしい秘密を描いたサスペンス・スリラー。監督は『サバハ』等のチャン・ジェヒョン。ユニークな題材と展開が話題となり、2024年韓国ナンバーワンヒット作として注目された。

チェ・ミンシク、キム・ゴウン、ユ・ヘジンといった実力派俳優たちが共演し、伝統儀式と現代的な恐怖が融合するスリリングな作品。

ストーリー

巫堂(ムーダン)のファリム(キム・ゴウン)と弟子のボンギル(イ・ドヒョン)は、代々跡継ぎが謎の病気にかかる家族から依頼を受ける。

先祖の墓が原因と気づき、大金の報酬を目当てに風水師(チェ・ミンシク)や納棺師(ユ・ヘジン)も加わり、改葬を試みる。しかし、その墓には恐ろしい秘密が眠っていた。

おはらいと改葬が進む中で明らかになる真実が、物語をさらに深く引き込む。

感想

チャン・ジェヒョン監督の手腕

『時間回廊の殺人』や『プリースト』で知られるチャン・ジェヒョン監督。個人的にとても好きな監督で、今回も期待を裏切らなかった。

込み入った設定をわかりやすくまとめ、殺伐とした映像を美しく仕上げる手腕が光ってたと思う。

何より、この作品でついに1000万監督の仲間入りを果たしたのが感慨深い。

映画館気分での視聴

公開から1年経たないうちにU-NEXTに登場。有料で770円だったけど、見放題を待てずにポチった。

48時間の制限はちょっと厳しいけど、映画館で観るのと比べたら納得の価格かな。

ちなみに私の部屋には100インチのプロジェクターがあるから、ちょっとした映画館気分で観られるのだ。

ホラーを観た後は悪夢を見るから、家族にはあまり怖い映画見てかん!と言われてるけど笑。

キャラクター最高

主役の風水師を演じたチェ・ミンシクが最高。

彼の幅広い演技力は当然で、今回もこれが素なのでは?と思うほどの自然さ。

そして私のヘジンさん(愛)俗っぽいクリスチャンの納棺師という設定が絶妙で、重い話をほっとさせてくれるポイント。

キム・ゴウンのムーダンもかっこいい、『ウンギョ』や『トッケビ』のウンタクから素敵な大人になったねー。

そして今回一番の注目はイ・ドヒョン演じたボンギルでしょー。

初見だと思ってたけど、『ホテルデルーナ』とかにも出てたんだね。

ちょっとチュ・ジフンに似てるような気もするイケメン。

お経のタトゥーや韓服風のファッションと現代っぽさのギャップ、そして師匠のファリムとの信頼関係など、女子は大好物なシチュエーションであろう。

前半ホラー、後半クリーチャーの二段構え

前半は墓暴きや霊の出現でホラー感が強いんだけど、中盤からは一転してクリーチャー「鬼」退治へ。

映画の「4章:祟り」の冒頭でカーナビが「ルートを再検索します」と言うのをきっかけに話がさらに深い方向へ進むのだ。

怖い怖いねー(淀川長治風)そしてついにクリーチャーが姿を表す。

実は日本の落ち武者の亡霊、ていうか鬼。

なんか、そのビジュアルを見たらちょっと萎えたというか、、自分的にはテンションダウン。怖くなくなった。なんでだろ笑

関ケ原の落ち武者?

鬼の正体が関ケ原で首を打たれた武将という設定。

関ケ原と言えば石田三成だけど、でも鬼はムカデの一族で前進あるのみと言っていた。

ムカデの大名といえば武田信玄だけど武田信玄は関ケ原で首を打たれてないしなぁ。

「大徳で眠っていた」と言っていた、大徳寺?

ほな三成かー?徳川が墓を許さなくて改葬したという話もある。

カタヒトの一族とかマコトの仕業とか、わりと適当に言ってるようでいて、どの大名と特定させないために関係ないキーワード入れているのかもね。

ボンギルは将軍様って呼んでた、たしかに将軍とは軍を率いる将という意味はあるけれど、関ヶ原以降となるともう将軍といえば徳川しかいないので、将軍と呼ぶはおかしいのでは?

それにしても、関ケ原の大名が小数点まで算用数字を話すのがちょっとおもしろかった。

日帝時代の呪い?

そして日帝時代(1910年~)に麻呂(もしかしたら本当にこういう外見だったのかもだけど絶対笑ってしまう)みたいな陰陽師が、呪いを込めて埋めたとのことだけど、関ケ原(1600年)の亡骸のわりにはフレッシュだった。

なんなんだこれも呪いパワー?

この映画、登場人物の名前からして抗日映画とはわかっていたんだけど、

実際に現実世界で日本軍が風水で朝鮮を弱体化させるために鉄杭を打った、という噂があって、それを信じてる人が一定数いるということをこの映画で初めて知った。

本当は近代的測量のためだったという話で、私もそう思う、うん。

日本の幽霊に対する誤解

劇中、日本の幽霊のことを「恨みがなくても近寄っただけで殺される」とかなりみんな怯えている。

なんでそんなに日本幽霊が恐れられているかというと、どうやら映画『リング』などの影響が強いらしい。理不尽に関係ない人も次々呪われるというイメージ。

『リング』の伝説って確かドラマ『チュノ』にも出てきたけど、日本の昔からの伝説みたいに韓国では思われてるのかな?

日本の幽霊はそんなんばっかじゃないけどなー、誤解だよ―と言いたい笑

総括

なんだかんだ超楽しかった。

1回目の視聴はいろんなことが気になって集中できなかったけど、3回見て、「細けぇこたぁいいんだよ!」と楽しめた。

フィクションだから適当でも面白く作ってくれればいいんだよ映画ってのはさぁ!

前半のホラー、後半のクリーチャー退治、そしてラストシーンもめちゃ好き。

伝統風水やムーダンの儀式はかっこいいね。

お墓なんて適当でいい、いらないと思ってたけどちょっと考えないといけないのかな~と思ってしまった。

映画情報

公開年:2024年
原題:파묘(破墓)
監督:チャン・ジェヒョン

主なキャスト

チェ・ミンシク:キム・サンドク(風水師)
キム・ゴウン:イ・ファリム(巫堂/ムーダン)
ユ・ヘジン:コ・ヨングン(納棺師)
イ・ドヒョン:ユン・ボンギル(ファリムの弟子)
キム・ジェチョル:パク・チヨン(富豪の依頼人)
パク・チイル:パク・チヨンの秘書
キム・ミンジュン:精霊
イ・ジョング:保国寺僧侶
キム・ソニョン:グァンシム(先輩巫堂)
キム・ジアン:ジャヘ(後輩巫堂)

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