見どころ
『冬の小鳥』は、1975年の韓国を舞台に、突然孤児院に送られた少女ジンヒが、少しずつ新しい環境に馴染んでいく姿を描いた作品。
キム・セロン演じる主人公の視点から淡々と進む物語で、フランスとの合作らしい繊細な映像美が印象的。
全体的に明るい雰囲気ながらも、少女の心の葛藤が丁寧に描かれている点が見どころだ。
ストーリー
1975年、父親に突然孤児院へ連れてこられた少女ジンヒは、父が迎えに来ることを信じて待ち続けるが、彼は戻らない。
孤児院では他の子どもたちや優しいシスターたちに囲まれながらも、ジンヒは心を閉ざしていた。
やがて、ジンヒは周囲と打ち解け始め、次第に孤児院での生活に馴染んでいく。
しかし、最後にはアメリカの養父母に引き取られることになり、彼女は新しい人生を歩み始める。
感想
1975年の韓国という設定。
父、ソルギョングに孤児院に入れられる、セロンちゃん演じるジンヒ。
派手な展開がなく、淡々とした日常が続くけど、ジンヒが少しずつ心を開いていく姿が印象的。
孤児院の子どもたちとの触れ合いを通じて、彼女がどう変わっていくのかが丁寧に描かる。
最初は、いじめや意地悪な先生が出てくるのかなと思ったけど、意外にも孤児院の雰囲気は明るくて安心。
みんなが優しくて、ジンヒが新しい環境に慣れていく様子がほっとする感じで良かった。
とにかく淡々としている。感情の起伏表現激しい韓国映画と違って、これがフランス監督の作品かも、という感じ。
ジンヒがアメリカの養父母に引き取られていく結末は、彼女が幸せになれたのかどうかはっきり描かれていないけれど、それでも希望に満ちた終わり方に感じた。
新しい環境で彼女がどんな人生を歩むのか、想像する余地を残してくれる。
(キム・セロンさんの冥福をお祈りいたします)
映画情報

原題: 여행자(旅行者)
公開年: 2009年
監督名: ウニー・ルコント
主なキャスト
キム・セロン:ジニ
パク・ドヨン:スッキ
コ・アソン:イェシン
パク・ミョンシン:寮母
ソル・ギョング:ジニの父
ムン・ソングン:医者