見どころ

ウェブ漫画を原作とする、韓国の光州事件を題材にしたフィクション。虐殺の遺族たちが集まり、事件の責任者である元大統領に復讐を計画するという物語だが、その背景には韓国の歴史的痛みが深く関わっている。

映画の制作はクラウドファンディングで資金を集めたという点でも話題となった。重いテーマを扱いながらも、アクションや銃撃シーン、人間ドラマが織り交ぜられ、引き込まれる構成になっている。

ストーリー

1980年の光州事件で虐殺の犠牲となった遺族たちが、元大統領を暗殺する極秘計画を立てる。犯罪組織のリーダー、射撃の国家代表、若い警察官、民間警備会社のCEOなど、異なる背景を持つ者たちが招集され、計画を進めていく。

それぞれの技術と資金を駆使し、警察の保護下にいる標的を追い詰めていく。歴史的悲劇を背景に、現代に生きる者たちの葛藤と決断が交錯する。

感想

光州事件については、タクシー運転手で知って、少しずつ学んできた。

ネットフリックスのツイッターが、『タクシー運転手』の宣伝をするため「”暴徒”化した民衆が…」という表現をして炎上したが、知らなければそう思ってしまいがちなのが、歴史である。

この映画は、原作がウェブトゥーン(ネット漫画)のためか、冒頭はアニメになっている。アニメにしてもかなり凄惨なシーンで心をつかむ。

お話し自体は割と単純で、仲間を集めて当時の大統領を暗殺しようという計画なのだが、名前は明示されないものの、それが全斗煥元大統領だということはあきらかだ。

今も生きている人間を暗殺する計画の映画というのは、さすがにスポンサーが集まらなかったらしい。

この映画はクラウドファンディングで制作された。

アクションシーンや銃撃シーンもそれなりに見ごたえがあるし、人間ドラマもまぁまぁ。

若干メンバー同士の心のつながりが見えなかった気もするが、それも含めてリアリティかもしれない。

最後10分はさっさ撃てよ!とイライラ、最後はどうなったか…

まあこの暗殺計画はフィクションなわけだが、光州事件自体事実はどうだったのか、当事者しか本当のところはわからない。

しかし、エンドクレジットで大量に流されるクラウドファンディング支援者の名前を見ると、いかに光州事件が韓国の人々にとって重い事件だったかということが思い知らされる。

ネットフリックスは字幕を流し始めるとすぐ次の動画に行かせようとするが、一旦クリックしてじっくり字幕も見るところまでで完成する映画だと思う。

映画情報

公開年:2012年
上映時間:135分
原題:26년(26年)
監督:チョ・グニョン
原作:カン・プル(강풀)の2006年の同名ウェブ漫画

主なキャスト

チン・グ:クァク・チンベ、光州スホ派のリーダー
ハン・ヘジン:シム・ミジン、国家代表射撃選手
ペ・スビン:キム・ジュアン、キム・ガプセの秘書 
イム・スロン:クォン・ジョンヒョク、西大門警察署
イ・ギョンヨン:キム・ガプセ、エクスカップ会長、チュアンの養父
チャン・グァン:元大統領(その人)
チョ・ドクチェ:マ・サンニョル、邸宅 警護室長
キム・ウィソン:チェ係長、西大門警察署
イ・ミド:チンベの母
アン・ソックァン:アン・スホ、光州スホ派ボス
ミン・ボッキ:タク秘書室長
キム・ミンジェ:パク警士 
イ・サンフン:ミジンの父、古本屋
チェ・グィファ:警護チーム長
キム・ギチョン:チャング老人
パク・ヒョックォン:カン・ウヒョク検事
チョン・ウヒ:クォン・スヒョン、チョンヒョクの姉

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