見どころ
イ・ジョンホ監督がフランス映画『あるいは裏切りという名の犬』をリメイクし、韓国特有の濃厚な人間ドラマと猟奇殺人事件を絡めた作品。
主演を務めるイ・ソンミンとユ・ジェミョンの演技力が光り、特に複雑な人間関係や権力争いが描かれている。
濃密なストーリーと俳優たちの迫真の演技が見どころ。
ストーリー
仁川で残虐な猟奇殺人事件が発生する中、捜査1班を率いるハンスと、かつての相棒で捜査2班のミンテが対立する。昇進を賭けた2人の対決は、事件を解決するというよりも、互いのプライドと野望が絡み合う泥沼の戦いへと発展する。
ハンスが容疑者を捕まえたものの、ミンテが冤罪を確信し独断で釈放したことで捜査は混迷を極め、2人の関係は決裂していく。
事件解決に向けた2人の駆け引きが激化する中、物語は思わぬ方向へ進む。
感想
イ・ソンミンの演技力に圧倒される。
以上解散!
・・・イ・ソンミンが演じるハンスが次第に追い詰められていく姿、うろたえる表情や絶望感。とにかくものすごい。
圧倒されて最後まで一気に観てしまった。
お話は終始救いようのない暗い雰囲気が漂う。
登場人物たちが互いに裏切り、欲望と野心に囚われていく姿が胸に重くのしかかる。
原案になっているフランスの映画は未見だけれど、韓国映画特有の濃厚な味付けにはなっていると思う。画面も韓国ノワールの雰囲気があって暗く汚い美しさはある。
ただ、元のフレンチノワールのスタイリッシュさに欠けているという話もあるので一度比べてみてみたいとは思う。
絶望感は『生き残るための3つの取引』と似た雰囲気はあるけれど、誰もいい奴がいない、誰も好きになれない。共感できるキャラもいない。
イ・ソンミンの演技を見るだけで満足できる人向け。
映画情報

原題: 비스트(ビースト)
公開年: 2019年
監督名: イ・ジョンホ
主なキャスト
イ・ソンミン
ユ・ジェミョン
チョン・ヘジン
チェ・ダニエル
キム・ホジョン
イ・サンヒ