見どころ
西島秀俊が主演を務める日韓合作映画。司城志朗の小説「ゲノムハザード」を原作に、記憶が塗り替えられた科学者が事件に巻き込まれるサスペンス。キム・ヒョジン、真木よう子が、主人公を取り巻く謎めいた女性たちを演じている。
監督はパク・チャヌクのもとで助監督を務めたキム・ソンス。韓国と日本の特色が絶妙に融合したスリリングな物語が展開する。
ストーリー
科学者の石神武人(西島秀俊)は、自宅で妻が殺害されているのを発見。さらに、死んだはずの妻から電話がかかってくるという不可解な出来事に遭遇する。
次第に警察を名乗る男たちに追われ、石神は命の危機に直面。真実を求めて動き出した彼は、謎めいた女記者カン・ジウォン(キム・ヒョジン)や、妻を名乗る美由紀(真木よう子)と出会う。
彼の記憶にはある秘密が隠されており、それが事件の核心へと迫る鍵となっていく。
感想
原題は『無名人』で、このタイトルからしてすでに謎めいている。記憶が塗り替えられた設定も興味深い。
なぜか韓国語がわかる科学者、という設定には目を引かれるものがあった。
韓国語の混ざるシーンでは西島秀俊の発音が少し惜しい部分もあったけど、まぁ設定には違和感はなかった。
ユ・ジテの奥さんキム・ヒョジンが演じるカン・ジウォン、西島秀俊と彼女の絡みは見ごたえがあった。
一方で、警察を装って拉致するパク・トンハや、不倫専門探偵を演じたパク・ヘジュン、イ・ギョンヨンといった韓国キャストが自分にとってはかなり楽しめたポイント。
謎解きの過程で、少し説明セリフが多いのが気になった。こういうのは日本映画の特徴の感じがする。
けど、全体的にはスリリングな展開で楽しめた。
アクションシーンも迫力があってよかったし、韓国映画らしい男のシャワーシーンもあり(笑)。
ただ、友達が犯人ぽい、というのは早い段階で読めてしまう部分が惜しかった。
辛ラーメンが「韓国ラーメン」として登場するシーンとか、細かい部分が微笑ましい。
ただ、少し芝居が大げさに感じた部分も。日本と韓国のコントラストって同じ映画で登場すると目立つのね。
伊武雅刀のアップがまた面白く、キャラクターとしての存在感を強く感じた。
一方で、後出しの設定が多いのと、物語が壮大な割に端折られた部分があり、全体的に分かりづらい印象が残ったかな。
セクシーなシーンも暴力シーンもないので見やすいかも。ただし複雑なストーリーゆえ、ファミリー向けとは言い難いかな。
壮大で興味深い割に、いろいろ端折ってわかりづらかったかも。
映画情報

原題: 무명인(無名人)
公開年: 2013年
監督名: キム・ソンス
主なキャスト
西島秀俊: 石神武人/オ・ジヌ
キム・ヒョジン: カン・ジウォン
真木よう子: 美由紀
伊武雅刀: 佐藤博士
イ・ギョンヨン: ユ・ガンジン
パク・トンハ: ヤン・ギテク