ストーリー

80年代、レバノン内戦下のベイルート。韓国人外交官が姿を消したが未解決のまま20か月が過ぎた。誰もがその生存を絶望視していたがある日、外交官・ミンジュンのもとにある暗号が届く。

外交官の生存を確信したミンジュンは現地に飛び、偶然出会ったお調子者のタクシー運転手パンスとともに救出に向かうが――。

感想

『最後まで行く』や『トンネル』のキム・ソンフン監督作品、面白さの担保は十分。

映画を見る前は知らなかったけれど、どうやら実話に基づいているそうだ。それをアクションエンタメに仕上げるのはさすが韓国映画。

主演も『神と共に』でも一緒にしたハ・ジョンウとチュ・ジフンという最強タッグ!
さらに他の出演陣も、おなじみの顔ぶれで安心安定して楽しめる。

海外タイトルは『Ransomed』のようだけど、ランサムという邦題よりも原題の『非公式作戦』ままがいいかなぁと思った。ランサムは身代金のことね。

かなりハラハラする展開、今のイラン戦争とオーバーラップするかのようなシビアな描写もあるけれど、緊張感とちょっとした笑いも交えて退屈することは一切ない。

カーチェイスも迫力あったなぁ、爆破シーンはちょっとCGっぽさがあってシュポって感じだったけどね、しょうがないね今どきは。

女っ気がほとんどないのも見やすい笑
パンスの彼女の現地人と、人質の妻チャン・ソヨンくらいしかいない。それにしてもチャン・ソヨンはこういう役にぴったりなのだ。

概ね満足だけど、個人的にうーんと思ったのは、治安悪すぎるレバノンと手が付けられない現地ゲリラの描写。

どうしてこの国がこうなってしまったのかについてはほぼ触れておらず、西欧人がやたらお高く裕福で格調高く、さも上級民族のように描写されているのが気になった。そういう点を含めて風刺なのかもしれないと思うけど、誰のせいでこうなったのか。知らない人が見たらとにかくレバノン人は野蛮としか思わないだろう。
そしてレバノン現地民の間で敵と味方は宗教対立だけのように描いているのも誤解を増幅させかねないと思う。

韓国の当時の政権批判は、しっかりされてるからこっちが主題だから絞ったのかもね。

娯楽として見るにはいい。

映画情報

公開年:2023年

原題:비공식작전(非公式作戦)

監督:キム・ソンフン

主なキャスト

ハ・ジョンウ:イ・ミンジュン、外交官
チュ・ジフン:キム・パンス、ベイルートのタクシー運転手
パク・ヒョックォン:パク・スンホ、イ・ミンジュンの上司
ユ・スンモク:イ・サンオク
キム・ウンス:安企部部長
キム・ジョンス:チェ・ガンソク、外務部長官
チェ・ジョンウ:大統領秘書室長
イム・ヒョングク:オ・ジェソク、人質となった書記官
チャン・ソヨン:オ・ジェソクの妻

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