見どころ

「セブンデイズ」のパク・ヒスン、「母なる証明」のチン・グ、「ハローゴースト」のコ・チャンソクが共演する歴史サスペンス。

17世紀の清と明の戦争を背景に、敵陣で孤立した朝鮮軍の兵士3人が織り成す心理戦が描かれる。

監督は「悪魔を見た」の脚本家、パク・フンジョンで、この作品が監督デビュー作。寒々しい雪景色と小屋の中で展開される濃密な人間ドラマが見どころ。

ストーリー

時は17世紀、清と明の戦争に参戦した朝鮮軍が敵陣に取り残される。

ホンミョン(パク・ヒスン)とトヨン(チン・グ)は戦闘の末、命からがら廃屋に身を隠すが、そこには戦闘中に逃げ出した兵士トゥス(コ・チャンソク)が先に隠れていた。

共に過ごすうちに、ホンミョンとトヨンの過去が明らかになり、3人の間に緊迫した空気が漂い始める。

感想

『新しき世界』、『VIP 修羅の獣たち』、『THE WITCH 魔女』、『隻眼の虎』ときて、この『血闘』で、パク・フンジョン監督作品を全部見れたことになる。

この映画がデビュー作ということもあってか、映画自体の評判はあまり良くないようだ。

『隻眼の虎』と同じような、雪の中での戦闘シーンはいかにも寒そうで、ロケは大変だったろうなと感じる。

ただ、ほとんどのシーンが、小屋(壊れた旅館)の中でのミニ劇場なので、お金はあまりかかっていない感じもする。

なんとなく羅生門ぽい感じもする。

3人を中心としたドラマなので、彼らの心の揺れが見どころ。

回想シーンも多く挿入されており、それほど退屈することもなかった。

パク・ヒスンとチン・グが顔が汚れていると見分けがつきづらかったかもしれない。

コ・チャンソクがコメディ要員というほどでもないが、画面を明るくしてくれる効果はあった。

背景となる時代は光海君の頃、『王になった男』の時代だ。

朝鮮半島北部の満州で行われていた闘いにおいて、当時の中国である明が光明君に援軍を要請する、光明君はこれを拒否、結果的に国を守ったと賞賛される行為になる。

しかし、実は明の機嫌を損ねないために、形だけの兵を送ったわけで、それがこの血闘の兵たちになる。

つまり最初から犬死にするのがわかっていたわけで、政治から切り離されすでに捨てられて居た者たちだった。

だが、今回の主人公である3人にも人生があり家族や友達、恋人がいた。捨てられた同類同士殺し合ってしまう。

上の人間たちは何一つダメージがないという、なんとも言えない空しい切ない話なのだ。

国に仕えても、弱い立場の人間は結局見捨てられる。

そうなったら、先に死んだほうが勝ちなのかとすら思ってしまうな。

映画情報

公開年:2011年
上映時間:111分
原題:혈투(血闘)
監督:パク・フンジョン

主なキャスト

パク・ヒスン:イ・ホンミョン、朝鮮軍左軍軍将
チン・グ:チャン・ドヨン、朝鮮軍部将
コ・チャンソク:トゥス、朝鮮軍
キム・ガプス:臣、大北派
チョン・ググァン:党首、大北派
チェ・イルファ:トヨンの父、チャン・スイン、小北派
チャン・ヒジン:ソヒョン、漢城府判尹の娘

送信中です