全体について

見どころ

オムニバス形式で4つのホラー物語を描き、スラッシャーや航空パニック、ゾンビといった多様なジャンルが楽しめる。

殺人鬼に監禁された女子高生が物語を語るという独特の設定で進行する。

実力派監督陣と豪華なキャストの共演が見どころで、韓国映画らしいエネルギッシュな展開が楽しめる。

全体の感想

ホラー映画の定義に戸惑いを感じた。お化けが出てくるものだけでなく、殺人鬼やゾンビが登場するものも含まれるという点で、自分の感覚と合わない部分があった。

全体的にコミカルさすら混じっていて、恐怖が薄れた印象。

4つの物語に分かれているため、それぞれの物語の深みが感じにくかった。特に「夢落ち」の展開が多すぎて、感情移入が難しかったのが残念。

ホラー映画においては、観客が主人公と一体化し恐怖を共有できるかどうかが鍵だと思うが、その点で物足りなさがあった。

1. ホラー・ストーリーズ

ストーリー

連続殺人犯の男(ユ・ヨンソク)に拉致された女子高生ジウォン(キム・ジウォン)は、怖い話をしろと強要される。

怖い話を聞けば、男は眠ることができるという。ジウォンは、男を眠らせて脱出することができるか…?

感想

ホラーというものが自分にはよくわからない。 お化けがでてきて、うわーとなるのがホラーだと思っていたが、殺人鬼が出てきてギャーとなるのもホラーなのか。

女子高生が語る怖い話として4編のオムニバスになっている。 そのせいなのか?全部とても微妙である。若干コメディ感すらある。

でもキャストは結構好みではあるので、まあまぁ楽しめはした。 残念なのは、ぎゃー!ハッ夢落ち、みたいなのが多すぎて感情移入しづらかったこと。

ホラーは主人公を自分の目線のようにとらえて怖がれるかどうかだと思うので その点残念だった。

映画情報

公開年:2012年
上映時間:108分
原題:무서운 이야기(怖い話)

キャスト

キム・ジウォン:女子高生キム・ジウォン

ユ・ヨンソク:連続殺人魔

2. 太陽と月

ストーリー

英会話教室のため夜遅く帰宅した幼い姉弟。父は別居中で母は帰りが遅い。二人だけがいるマンションに怪しい訪問者がやってくるが…。

感想

個人的にはこの話が一番怖いと思った。自分は心臓が悪いのだけど、唯一心臓が痛くなった。

ただし、ワケのわからなさも一番かもしれない笑。

最初の英会話の先生なんだったんだとか、焼身自殺の労働者のエピとつながってるのか関係ないのか? その辺の不思議さも、割といい感じだった。

お姉ちゃんのキム・ヒョンスはトガニなどでますます大活躍中だし、弟のノ・ガンミンも神と共に2や雲が描いた月明りなど有名作品で着実にキャリアを重ねて行っている期待の子役だ。

感情移入もばっちりできたし、ホラーとしてよかった。

幽霊の動きがコンジアムっぽいなーと思ったら、ずばり、コンジアムの監督だった。 こういうホラー、自分の好みなのかもしれない。

映画情報

原題:해와 달(太陽と月)
監督:チョン・ボムシク

キャスト

キム・ヒョンス:ソニ

ノ・ガンミン:ムニ

ノ・ヒョニ:英会話教室の先生

イ・ドンギュ:焼身自殺したチョン・ボクソンの弟

イ・チェギョン:チョン・ボクソン

幽霊 オム・テグ:

宅配業者 イ・ギュホ:

暴漢 キム・テウ

機動隊長 ラ・ミラン

代表 パク・スヨン

3. 恐怖のフライト

ストーリー

殺人犯を護送するために飛んでいる飛行機の中で、殺戮が始まる。

果たして主人公の客室乗務員は生き残ることができるのか?

感想

こちらは時間回廊の殺人の監督。時間回廊は面白かったけど、これは本当につまらなかった。

上空の密室の中での絶対絶命なので、主人公の客室乗務員への感情移入できるかどうかが最大のポイントなのだと思うけど、それができない。全く他人事。

演じたのは、キム・タックの義理の姉ジャリム役などのチェ・ユニョン。彼女に魅力がないわけでは決してないのにな…。

ついでに明るい照明のなかでお化けも登場するがお前誰だよと言う感じで怖くもなんともない。

1997年のアメリカ映画『乱気流/タービュランス』に似ているとのこと。

映画情報

原題:공포 비행기(恐怖飛行機)
監督:イム・デウン

キャスト

チン・テヒョン:パク・トゥホ

チェ・ユニョン:ソジョン、客室乗務員

チャ・ミヨン:ミンジュ

キム・ギチョン:機長

4. 秘密のレシピ

ストーリー

60歳なのに異様に若い大金持ちの男に嫁ぐ姉。

その花嫁の座を奪おうとする継母とその娘。 果たして彼女たちの謀略は成功するか?

感想

『結婚前夜』や『あなた そこにいてくれますか』のホン・ジヨン監督作品。
『結婚前夜』は微妙だったかな。

原題の『豆ネズミ小豆ネズミ』は、韓国の伝統童話の一つで、東洋のシンデレラストーリーと言われているそうだ。

その童話は読んでいないけど、勧善懲悪の話で、豆ねずみがシンデレラ、小豆ネズミは継母が連れてきた悪いネズミとのこと。

ただ、韓国のサイトによると、シャルルペローの童話、『青髭』に近いのではとの話もある。

ちょっとエッチな要素もあるし、何より残虐で血が凄すぎるのでファミリー鑑賞不可。

日本語字幕では”キムチ”と書かれているが、젓갈(チョッカル、動物の肉を使った塩辛)にされちゃう話。

わー!夢か、多くてゲンナリ。

華麗なる遺産などで優しいお兄さん役のペ・スビンがなんと60歳の役。

そりゃ見えないわ。

母なる復讐や太陽を抱く月のミナ王女などで好演のナム・ボラが痛さを魅力たっぷりに演じていたけど、自分はこの作品は好みではなかった。

映画情報

原題:편 콩쥐 팥쥐(豆ネズミ、小豆ネズミ)
監督:ホン・ジヨン

キャスト

チョン・ウンチェ:豆ネズミ、リュ・ゴンジ

ナム・ボラ:小豆ネズミ、リュ・パッチ

ナ・ヨンヒ:チャン女史、パッチの母コンジの継母

ペ・スビン:ミン会長

5. 救急車

ストーリー

ゾンビに支配された街。生き残った母子を搬送する救急車だったが、娘に感染の疑いが、、、

医師は娘を救急車から降ろそうとするが、母と看護師が阻止しようとする…

感想

この辺でだいぶ疲れてきて、「まだあるの?」という気分で見ていた。

現時点での最高傑作新感染よりも前に撮影されているゾンビトーリーなわけだが、遠く及ばない。

救急車という狭い空間で、ゾンビかそうじゃないかの駆け引きが繰り広げられるのだけど、今一つ誰にも感情移入が出来ない。

ゾンビが襲ってくるシーンのカメラの揺れもなんだかわざとらしくて興ざめ。

短編として悪くはないかもしれないけどえね、傑作ゾンビ映画を先に見てしまっているとねー。

個人的にはドリームハイでドンチ役をやったパク・チェウンが運転手役で出ていたのが地味に嬉しかった。

怖かったというより、なんかもうめっちゃくちゃやな、という感想しか残らなかったな。

映画情報

原題:앰뷸런스(アンビュランス)
監督:キム・ゴク、キム・ソン

キャスト

キム・ジヨン:母

イ・ユンジョン:スジン

チョ・ハンチョル:医者

キム・イェウォン:看護師

パク・チェウン:運転手

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