見どころ
『ソウルステーション・パンデミック』は、韓国産ゾンビアクション映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前日譚として制作されたアニメ。
ヨン・サンホ監督の手によるこの作品は、社会的テーマを盛り込みつつ、リアルなアニメーションでゾンビパニックを描く。
人気俳優が声優を務め、キャラクターたちに命を吹き込んでいる。
ストーリー
主人公ヘスンは、恋人キウンとの口論後、夜のソウルをさまよう。一方、ソウル駅ではゾンビ化したホームレスが人を襲い、感染が拡大していく。
キウンは、ヘスンの父と共に彼女を救おうとするが、次々と迫り来るゾンビに阻まれる。
都市全体にパンデミックが広がる中、彼らの運命が交錯する。
感想
韓国はアニメも成人向けノワール
新感染ファイナルエクスプレスの前夜の話ということらしい。
韓国語の吹き替えで字幕で見た。ちなみに吹替は韓国ではダビングという。
ウイルスの謎や列車に乗り込んできた少女、ホームレスのことなどが分かるのかなと思って見たが、全く関係ない人たちだった。
全く関連のない別の世界観のゾンビものとして見たほうが良いのかも。
自分の知っている日本アニメの動きとは全く違う動き方をしている。
CGなのかモーションキャプチャーなのか?人間の動きらしくない感じもするがとにかくぬるぬる立体的に動くのが面白い。
キャラが萌えっぽくないのが自分的に好み。AKIRAとか幻魔大戦みたい。
韓国のWEBトゥンでもたまに目にするような絵柄と色合い。
背景は完全写真を絵にしているという感じ。
主人公のヘスンの声優をシム・ウンギョンがやっているので、『新・感染』でKTXに乗り込んできたゾンビがヘスンということなのかもしれない。
自分は声優を知らずにこのアニメを見て、後からシム・ウンギョンが演じていることを知った。
彼女は演技は素晴らしいと思うが吹き替えは微妙ではないか?
事実韓国では不評だったようだ。
ヘスンの父とされた男はリュ・スンニョンが吹き替えた。
リュ・スンニョンはいくつものアニメの吹き替えをやっているそうで、こちらはあまり不自然ではなかったような気がする。
キウンの声はアイドルグループMBLAQのイ・ジュンだ。『LUCK-KEY』の主演
韓国でも、主役級にアニメ専用声優でなく、アイドルや俳優を起用することについては問題視する意見が多いようだ。
有名俳優を起用するお金があるなら、しっかりした声優を配置してほしいと。
映画と同様、セッキヤセッキシーパシーパ言ってて笑えた。
内容は、ゾンビを絡めているが、言いたいことは韓国社会の闇。
警察の怠慢、若者貧困層、軍の横暴など、実写映画でもよく見るやつだ。
アニメのほうは、映画をさらに誇張した感じで、ご都合主義もかなり多い。
救急車の運転を邪魔して横転するというのも無理やり感があったし、アニメなので迫力も感じなかった。
この映画で一番楽しみにしていたのは、原題が『ソウル駅』ということで、ソウル駅のいろんな場所をたくさん見れるかな期待した。
自分には東京駅よりだんぜんなじみ深いソウル駅。
最初のほうのシーンでは、あ、ここ知ってるー!これはあそこだーと楽しんでいた。
ソウル駅の中だけでゾンビとの闘いが繰り広げられるのかなと思ったが、
地下鉄の4号線を明洞の方に向かった途中にある会賢(회현)で外に出で、駅と関係ない場所で話が展開する。
ちなみに、韓国の地下鉄に詳しい人には、ホームレスとヘソンが歩いている線路がおかしいという指摘がされているが、詳しくは割愛する。
また、ソウル地下鉄の線路内は、スマホは圏外にならない。
登場人物も、アニメなので感情移入しづらい部分もあった。
とくに、キウンは最初はクズなのになにがあったのかいい人になって終わるの理由が見当たらない。
絵は実写よりリアリティがない分、無理な部分が余計に無理に思ててしまったが、アニメなのでこんなもんだろうと思えば受け入れられなくもない。
新感染の関連と思うとがっかりするし、あまりソウル駅を堪能できないが、ゾンビのお話しとしてはまとまりがあったと言えるかもしれない。
『#生きている』、や『半島(新感染半島ファイナルステージ)』が酷評され、このアニメ映画がまだましだと再評価されたらしい。
『半島』はダメだったんだ~。
韓国アニメ映画とか、ゾンビものにちょっと興味があれば見てみるのもいいかも。
大人向けノワールで、子どもに見せちゃだめ。
映画情報

公開年:2016年
上映時間:92分
原題:서울역(ソウル駅)
監督:ヨン・サンホ
主なキャスト(声)
シム・ウンギョン:ヘスン
イ・ジュン(MBLAQ):キウン
リュ・スンニョン:ソッキュ