見どころ
老いた元兵士が挑む復讐劇を描く。主演のパク・クニョンは、人生の重みを背負った老人役を存在感たっぷりで演じる。韓国社会が抱える問題を鋭く描き出したドラマ。
貧困、戦争帰還兵のトラウマ、外国人労働者との対立など、現実に根ざしたテーマが作品に厚みを与えている。濃密で切ないストーリー展開と俳優たちの迫真の演技が見どころ。
ストーリー
元兵士のパク・キグァンは、老いてなお一人暮らしで生計を立てていた。ある日、疎遠だった息子ソンドゥクの自殺を知らされ、孫娘ポラムと再会する。
しかし、彼女の言葉から息子の死に疑問を抱き始める。息子が勤めていた工場や、そこで起きた出来事を調べるうちに、背後に隠された社会の闇が浮かび上がる。
やがて、キグァンは自らの手で真相を突き止め、息子のために復讐を果たそうと立ち上がる。
感想
お気に入りお爺ちゃん俳優、パク・クニョンによる、おじいちゃんのコマンドー。
(自分はランボーは見ていないがランボーのほうが近いようだ)
最初のシーンからうらぶれていて、きつい、こういう胸に来るのやめてほしい。
おんぼろのバス、外国人労働者を送迎する仕事、韓国の送迎バスは持ちバスなのか?
廃車のシーンはつらかった、自分も30年乗り続けた車との別れは寂しかったなあ。
嫌な予感しかしない。
大丈夫、これは映画だから、可哀想なパク・クニョンはいないんだ!と自分に言い聞かせながら見進める笑
外国人労働者と、保守系(韓国でも右翼というのかな)の年配者とのデモでの対立。
「俺たちは、変えるために戦っているんじゃない、守るために(アカのやつらと)戦っているんだ」
どこの国も同じか。。
この映画でも救急車を呼ばず、背負ってタクシーで病院に連れて行っていたが、韓国の救急車事情はどうなっているのだろう。
それにしてもポカリの缶も武器になるとは知らなかった。
痛快な復讐劇を期待したら、がっかりするかもしれないが、この映画の描きたいところはバイオレンスエンタメじゃない。
おじいさんも、孫も、ある意味自己責任で、今の環境にいるわけだが、そもそもは誰が悪いのか。
悪い社長たちの言うことも一理ある。
行政か?社会制度なのか?
貧困、風俗産業、外国人労働者、十分じゃない年金、、
戦争帰還兵、人を殺した経験、枯葉剤の影響、、
問題だらけ
この怒りを誰にぶつければいいのか?じゃあどうすればよかったのか?
孫も、この後まっとうに生きることができるのだろうか。
いろいろ考えさせられる。
重い内容ではあるが、90分と短いため、見やすいと思う。
俳優陣の演技はさすがの韓国クオリティ。
トイレ監禁のシーンで、口のガムテープの編集ミスがあるのでチェックしてみよう。
悲しいけれど社会を考える映画として、個人的にはおすすめ!
映画情報

公開年:2015年
上映時間:91分
原題:그랜드파더(グランドファーザー)
監督:イ・ソ
主なキャスト
パク・クニョン:パク・キグァン、バス運転手
チョン・ジニョン:キム・ヤンドン、社長
コ・ボギョル:パク・ポラム、キガンの孫娘、高校生
ペク・スンフン:マンテ、刑事
ウ・ギホン:ソク・チョンド
キム・ジュンギ:キム・インギ、ヤンドンの弟
オ・スンユン:キム・ギュヨン、インギの息子、ヤンドンの甥、高校生
キム・ヨンイン:ヨンド、キグァンの戦友
チュ・グィジョン:チョンミ、ヤンドンの妻
クォン・ボムテク:工場管理者
イ・スンヨン:社会福祉士