見どころ

心に傷を負った少女と、絶望の淵に立たされた家族が再び立ち上がるまでの物語。

韓国で実際に起きた暴行事件をもとに描かれたこの作品は、被害者家族が直面する現実の厳しさや、それでもなお絆を取り戻し新たな日常へと歩み出そうとする姿がを描く。

観る人を深い感動へと誘いうシーンの連続が、家族愛や人間の強さを改めて考えさせてくれる。

ストーリー

雨の日の朝、8歳の少女ソウォン(イ・レ)は酔った男に襲われ、深い心と身体の傷を負った。

父ドンフン(ソル・ギョング)と母ミヒ(オム・ジウォン)は、世間の好奇の目から娘を守るため奮闘するが、裁判においてソウォン自身の証言が求められる。

家族が苦しみながらも支え合い、真実を明らかにしようとする中で、新たな絆が生まれていく。

感想

心揺さぶられる一作、必見!

冒頭のあらすじを見て、重そうでずっと避けていた映画だったが、見て本当に良かった。

犯罪者への過料の軽さは許しがたいし、犯罪自体も考えてただけで気分がわるくなる。

あえてこの事件についての怒りは、誰が見ても同じ思いだと思うので触れないでおく。

普段は意識しないけれど、自分の家族、友達、ただの知り合い、たくさんの人の愛と支えで生きて居られて笑顔になれるんだということが実感された。

傷がうずいて、あちこち痛くなった。

見終わってからもずっと泣けてしかたなく、家族に顔向けできないので部屋にこもってしまった。

ココモンのぬいぐるみの業者も、父の姿を見て、あげたんだなと。思うだけで泣ける。

お金はかかるけど、生きるためにそんなことも言っていられない状況。なんとかなる。

『つらい目に遭った人が 笑顔でいるのは 周りの人に つらい思いを させないためだ』

ソルギョング父素晴らしすぎる、工場長のキム・サンホ、ラ・ミラン夫妻に悪ガキの友達も。

マスコミに攻撃されたり、子どもが偏見で辛い目を見る内容かと思って怖かったが、逆で安心した。

現実はそうではないだろうから、せめて映画の中でもそうであってほしい。

この事件は、『ナヨンちゃん事件』という実際に起こった事件を元にしたと映画を見た後で知った。

少し調べたら映画よりもずっとひどい内容でさらに痛くなった。

キム・ヘスク演じるカウンセラーの過去も重い。癒してくれるのは同じ経験をした人だけなのだろうか。

私は父が中学の時に亡くなっているが、私が小さかった頃、コンクリート詰め事件があった。

どんな内容なのか意味を知ったのはだいぶ成長してからだったが、その当時、父はその事件のニュースを見ながら私に言った

「もしお前がこんな目にあったら、俺がどんな手を使ってでも犯人を八つ裂きにしてやる」と

今、その親の気持ちがわかる。

ソウォンのイ・レちゃん、素晴らしい。

事故だと思えと言う言葉がゆるせなくて車を降りるシーンが印象的だった。
だが、友達も接し方がわからないだけで、愛情をもって支えてくれているんだ。

嫌な人ばかりがクローズアップされる昨今だが、この映画のような人々もいるということを願ってやまない。

映画情報

公開年:2013年
上映時間:122分
原題:소원(願い)
監督:イ・ジュニク

キャスト

ソル・ギョング:イム・ドンフン、工場勤務
オム・ジウォン:ミヒ、ドンフンの妻、ソウォン文具店
イ・レ:イム・ソウォン
キム・ヘスク:ソン・ジョンスク、心理療法士、ひまわり児童センター
キム・サンホ:クァンシク、工場長、ヨンソクの父
ラ・ミラン:ヨンソクの母、保護者会 副会長
キム・ドヨプ:ヨンソク、ソウォンの同級生
チャン・デウン:ヨンソクの友だち
ヤン・ジンソン:イ・ドギョン、巡査
カン・ソンヘ:チェ・ジョンスル、犯人
クォン・テウォン:東部警察署班長
チョ・ムニ:国選弁護士
アン・セハ:ココモンイベント業者
チョ・ボンネ:ココモンイベント業者

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