見どころ

1990年代に実際に起きた汚職事件をモチーフにした社会派サスペンス。
エリートコースを進む主人公が国家と対峙する中で、葛藤しながらも正義を貫く姿が描かれる。
キム・サンギョンやキム・オクビンなど実力派俳優陣の熱演が光り、緊迫感あるストーリーが展開する。

ストーリー

軍隊勤務を経て、念願だった国防部に異動したパク・テイク(キム・サンギョン)。
順調なキャリアを進む中、ある日エアスター社との不正取引の存在を知る。その矢先、同社の部品欠陥を報告した空軍パイロット、カン・ヨンウ(チョン・イル)が任務中に墜落事故を起こすが、事故原因はカンの過失として処理される。

疑念を抱いたパクはテレビ局への内部告発を決意するが、それをきっかけに自らも組織から圧力を受け始める。正義と家族、キャリアの間で揺れ動きながらも、彼は真実を明らかにするために戦う決意を固める――。

感想

韓国定番の実話をもとにした提報モノ。

組織の不正を目にした時、はたして出世や職を棒にふってまでも告発できるのか?

こういう映画の感想コメントに、必ずといって目にするのが「韓国は怖い、腐っている」という意見。

韓国の政治が腐敗しているのは間違いないと思う。

だが、日本も間違いなく同様のことが程度の差こそすれ、ある。

自分がなぜ断言できるかというと、そういう場に何度も居合わせたことがあるからだ。

おそらく、そういう立場の人は、世の中にたくさんいると思う。

なぜ黙っているのか、それは、自分の生活を脅かしてまで声を上げることができないからだ。

組織の下部に所属する人間は、上の人々からすると、家畜である。

ちょうど『梨泰院クラス』でもそんな表現があったけれど

首を切ってもまた補充すればいいだけの兵隊。

政治家は、貴族。

おおむね世襲や政略結婚で維持されているが、ときに努力でなれる貴族だ。

その中に入るためには目をつぶり、耳をふさいで上に気に入られるようにして過ごす。。

だけど全員がそれでよしと思っているわけではない、、家族のために、辛い思いをして沈黙を続ける人たちがいる。

だから、この映画のパク課長のように、勇気をもって立ち向かい、”それが報われる”としたら、どんなに良いかと思う。

全てではないだろうが、この映画の題材のように、実際に内部告発をして、糾弾できた現実があるから救われる。

セウォル号までつながっているんだな。。。

日本はどうだろうか?

政治家の不正が、どのように処理されているだろうか。

こういう事件が、映画として作成されているだろうか。。

日本に社会派の映画が断然少ないのを、自分は危惧してやまない。

エンタテイメント的なインパクトはあまりないが、こういう映画を常に作り続けることに意義があると思う。

当作品のホン・ギソン監督は、撮影を終えた後心臓発作で亡くなったとのこと。

ご冥福を祈ります。

自分にとってチェ・ムソンの悪役は珍しかったかな。
シン・スンファンがすごく痩せててびっくり。

堅実な社会派ドラマが見たいなら、おすすめ!

映画情報

公開年:2018年
上映時間:101分
原題:1굽기밀(一級機密)
監督:ホン・ギソン

主なキャスト

キム・サンギョン:パク・テイク、国防部 軍需本部 外資部 航空部品購買課 課長
キム・オクピン:キム・ジョンスク、テレビ記者
シン・スンファン:チョン・イングク、軍法務官
チェ・ムソン:チョン・ヒョンソク、外資部長
チェ・グィファ:ナム・ソノ、室長
キム・ビョンチョル:ファン・チュンマン、航空部品購買課主任
ソ・ヒョヌ:チャ大尉、航空部品購買課
ファン・ボラ:ミラン、航空部品購買課
キム・ギョンナム:カク兵長
イ・ハンナ:キム・ヒギョン、テイクの妻
イ・ジウォン:パク・シウォン、テイクの娘
チ・ゴヌ:チャ・ギョンチョル、エアスター社室長、元軍人
チョン・イル:カン・ヨンウ大尉、空軍戦闘機パイロット
ソン・ビョンスク:ヨンウの母
キム・ソンミン:ヨンウの妻
イム・スンデ:ソン・チャンミンPD
チ・デハン:報道局長
イ・ジェグ:放送局 本部長
ホン・ソクピン:ミド精密社長
イ・スンフン:チュ大佐、空軍参謀首席副官
パク・チュンソン:チョン・グァンウ、チョジュン日報
クォン・テウォン:師団長
ユソン:キャサリン・キム、エアスター社 CEO

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