ストーリー
2008年、牛肉BSE問題などの報道により国民の支持を失いかけた李明博政権は、メディ アへの露骨な政治介入を始めた。狙われたのは公共放送局KBSと公営放送局MBC。
政権に批判的なチームが排除され、記者たちは非制作部門へと追われた。労働組合はスト ライキで対抗するが、政権が送り込んだ新しい経営陣は解雇や懲戒を濫発。
2014年、セウォル号惨事という前例のない国家的災難が発生。放送局は誤報を流し、チェ・スンシル事件の隠蔽に加担することに。
見どころ
政権のマスコミ掌握陰謀に忠実に副役した「共犯者」を訪ねて責任を問う。実際の政治家やマスコミの大物に直撃取材し、その生の姿が映し出される。
特に最も重い責任を負わなければならない李明博前大統領が初めてカメラの前で責任を追及される。
不正義を許さない韓国の報道姿勢に魂が震える。
感想
そういえば、テレビ局のストがあった。
自分は推しがいて、当時活動中だったのでKBSやMBCはリアルタイムで見ていた(リアルタイムで見られるのが韓国放送局のいいところ)
あの頃は韓国の事情もわからず、韓国語もあまり理解できなかったので何が起こっていたかわからなかった。
単なる賃上げスト程度なのかな?という認識。
韓国はデモやストが好きだなぁというイメージと、日本ではマスコミは”マスゴミ”といわれて批判されるような、しょうもない追求や直撃が多い印象を持つ人も多いため、それほど大事には思っていなかった。
ちなみにマスゴミは韓国では『기개기』というらしい。
が、この映画を見て、勇気あるメディアの戦い、報道の真のあるべき姿を知ることができた。そして同時に韓国の報道がうらやましいとも感じた。
まさに韓国映画でみたことが現実にあったわけだ。
何も知ろうとしないで表層イメージだけで韓国を語る人たち、お金稼ぎ目的の陰謀論者を信じてしまっている人に、ぜひ一度でも見てほしい。
映画の中の発言で
「遺憾を表明」
といった政治家に対し
「日本の天皇かよ!」
と突っ込んだマスコミ、絶妙。
私は泣いてしまった。
「貴社をおとしめてやめさせる」
そう言ってしまえる上層部、ひどい国だ韓国は
チョン・ウシクという俳優が偉い人の親族ということでドラマに出られたそうで(今は引退したらしい)。まあコネなんて日本でもいくらでもあるけれど。
PD手帳は本当にすごい番組。日本にはない。
韓国の人たちが何と戦ってるのか、少しわかった。
民主主義のためにがんばってほしい。
映画情報

2017年
原題:공범자들(共犯者たち)
監督:チェ・スンホ