見どころ

『残酷な怪物』は、実際に韓国で起きた除草剤飲料水事件を題材にした問題作。

校内いじめのリアルな描写が観る者の心を締め付け、さらに若手俳優のイ・ウォングンとパク・ギョヨンの演技が光る。

青春と暴力、ヒエラルキーに翻弄される高校生たちの物語が、暗くて重いテーマながらも見どころ。社会的なメッセージ性を持った作品。

ストーリー

高校生のジェヨンとソンウは、クラス内でリーダー的存在のヨンギュにいじめられていた。ある日、ソンウはついにヨンギュの飲み物に除草剤を混入し、警察に捕まってしまう。

ヨンギュは病院に運ばれ、ジェヨンはこれでいじめが終わると期待するが、事態はさらに悪化していく。学校内での陰湿なヒエラルキーが、彼らの未来を大きく狂わせていく…。

感想

『太陽を抱く月』剣士ウンゴムの少年時代を子役で演じたイ・ウォングンが成長、本作では高校でいじめに翻弄される役を演じている。

彼の演技は良いけど、全体的に作品が暗すぎて重い。

このテーマ自体がセンセーショナルなのはわかるけど、ただ「陰惨いじめ」や「学生の苦悩」を描いていれば良いというわけじゃない、と思ってしまう。

ストーリーには金持ちの家族やクラスの人間関係が絡むんだけど、その背景があまりしっかり描かれていないというか浅い。

特に、知的障害の女の子と美少女の外見がそっくり(一人二役)という設定は、かなり無理があって他の設定が吹き飛ぶ。

もう少し納得できる設定や背景があれば、もっと感情移入できたかもしれない。

ずっと他人事のように見てしまってハラハラもしなくて。

実際に怒った農薬事件がメインだと思ったけど、途中からそっくりな美女の勘違いレ◯プ事件が主軸に。

最終的に何を伝えたかったのかがぼやけてしまった気がする。

結末はさわやかに終わらせたけど、後味が微妙。

これでよかったのか?と感じる部分が残った。

映画情報

原題: 괴물들(怪物たち)

公開年: 2016年

監督名: キム・ペクチュン

主なキャスト

イ・ウォングン
イ・イギョン
パク・ギュヨン
オ・スンフン
キム・ジョンフン
チェ・サンウ
キム・ソンギュン
チュ・グィジョン
キム・ホジョン

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