見どころ
6世紀の百済で、第25代武寧王の娘として実在した人物をモチーフに描く愛憎劇。
帝王の娘・スベクヒャンの座をめぐる異父姉妹の運命を描く。
三国時代を舞台に、4人の男女が繰り広げる切ない愛の物語がドラマチックに展開される。
ストーリー
第25代東城王の時代。加林城城主ペク・カの娘・チェファは、王の従兄・ユンの子を身ごもる。そんななか、東城王を暗殺したペク・カはユンによって自害に追い込まれる。
チェファも死んだと思い込んだユンは即位するが、生きていた彼女はソルランを出産する。
感想

百済を舞台にした歴史フィクション
韓国の先生におすすめされて、以前から気になっていた作品。U-NEXTで配信が始まったので、さっそく視聴。
古代日本とも縁が深い百済(くだら/ぺくちぇ)。
『日本書紀』にも登場するスベクヒャンという女性を題材にしたドラマだけど、昔過ぎて資料が少なすぎるのでほとんどが空想。
だから史実にこだわらず、ファンタジーとして楽しむのが正解。
108話のボリュームでも見やすい
108話という長さに圧倒たけど、1話30分なので実質50話分くらい。
しかも、重くなりすぎず、イライラしすぎず、テンポがいい。
笑える息抜きシーンや、時代背景的に無理があるけど胸キュンシーンもあって、全く退屈しなかった。
悪役にもそれぞれ事情があるから、嫌な気分にもならない。
韓国時代劇あるあるのドロドロ感が少なく、バランスがいいドラマだったなぁ。
ソウの怪演が光る
私が好きなソウ。現在は持病で俳優業をほぼやっていないのが残念だけど、このドラマの偽スベクヒャン役はめちゃくちゃハマり役だった・
『シンデレラのお姉さん』でシンデレラや『タムナ~Love the Island』で人魚姫を演じたのもそうだったけど、彼女はちょっと不気味な姫役が本当に似合うな。
日本の古代と共通の時代観
スベクヒャンの衣装を見ていて、山岸凉子の漫画『馬屋古女王』を思い出した。
衣装が漫画に出てくる日本の大和時代とほぼ同じ。
『日出処の天子』みたいな、古代の壮大なファンタジー時代劇って、日本のドラマではあまり見たことがない。
韓国は時代劇が豊富だから、こういう作品があるのがうらやましいなぁ。
大和時代を舞台にしたNHK大河ドラマとか、ぜひ見てみたい。
ソルランと太子のラブライン
ソルランと太子の関係も、じれったくてツッコミながらも感情移入してしまった。
太子のモラハラ気味な重たい愛はちょっとうっとうしくて、「マングにしとけー!」って思ったり(笑)。
ちょっと太子がおじさんぽいなーと思ったんだけど(失礼)、見てるとだんだん慣れた。
クチョン(T_T)
クチョン、めちゃくちゃいいお父さんなのに、なんでソルヒはああなった?
みんなそう思ったはず。
彼が連れていた子供は、めちゃくちゃ可愛かった。可愛そうな目に合わなくてよかった。
俳優陣の魅力
おじさん俳優好きとしては、ヘ佐平やヨン達率、そしてキム・ルェハ演じるトルデアジョッシなど、豪華キャストがそろっていて眼福。
どのキャラクターもよく練られていて、一人ひとりについて語りたいくらい充実してた。
ハ・ジウォンの実弟、チョン・テスさんは、今後が期待される素晴らしい俳優だったのに早逝されたのが本当に残念だ、、、。
視聴率は低かったらしいけど…
韓国での放送時は視聴率が振るわず、125話(たしか)の予定が108話に短縮されたらしい。でも、それを感じさせない完成度。
後から評価がどんどん高まった作品らしいし、もし最後まで作られていたらどうなっていたのか気になる。
日本編構想があった?
百済は日本(倭)と交流が深かったから、日本のことも描かれていたら日本人としてはもっと面白くなったと思う。
一説にはスベクヒャン王女は日本の天皇に嫁いだという話もあるらしく、日本に行くという展開も考えられていたとか?
ただ、歴史ドラマに日本が出てくると(しかも皇室)かなり物議をかもすことも想定されるのでカットされたのかなと推察したり、、、
歴史ファンタジーで割り切れないものかな。
朝鮮王朝はなくなったけど、日本の皇室は存在してるからフィクション化するのは難しいのだろうね。
大大大大満足!
最終回はすごく良かった。とにかく大団円!
全員がハッピーエンドで、余韻も素晴らしく、打ち切りとは思えない良いラスト。
見てよかったなぁと思える作品だった。文句なしの満点!
作品情報

公開年:2013年
話数:108話
原題:제왕의 딸 수백향(帝王の娘スベクヒャン)
脚本:ファン・ジニョン
演出:イ・サンヨブ
主なキャスト
ソ・ヒョンジン:ソルラン(スベクヒャン)
ソウ:ソルヒ(ソルランの妹)
イ・ジェリョン:武寧王
チョ・ヒョンジェ:ミョンノン(王太子)
チョン・テス:チンム公
ミョン・セビン:チェファ
ユン・テヨン:クチョン
キム・ルェハ:トルデ
キム・ミンギョ:マング
ソン・ジル:テウン(ピムンの指揮官)
チョン・ソンモ:ヘ・ネスク(武寧王の右腕)
キム・ビョンオク:ヨン・ブルテ(東城王の忠臣)