見どころ
美しい孤島が一転して地獄と化す、韓国バイオレンス映画の極致。監督はキム・ギドクの助監督を務めたチャン・チョルスで、本作は彼のデビュー作。
これまで虐げられてきた女性が復讐の鬼と化し、孤島で繰り広げられる戦慄のバイオレンスサスペンスは、緊張感あふれる展開で観る者を圧倒する。
ストーリー
都会での生活に疲れ果てたヘウォンは、幼少期を過ごした思い出の島を訪れる。その島は、たった9人の住民が暮らす孤島だった。
幼馴染のボンナムは、笑顔で彼女を迎えるが、実は島を出たことのないボンナムは、日々ひどい虐待を受けており、ヘウォンに助けを求める。
やがて、悲劇がこの小さな島に訪れる。
感想
タイトルから察するに、『悪魔を見た』の女性版かと思って、都会のスタイリッシュな復讐ものを期待してたけど、全然違った。
こんな島今でもあるの?。
キム・ギドク監督の弟子が作った作品だからかな?
結構ファンタジー寄りな雰囲気もある。
八つ墓村っぽいともいえるか?
島の描写が、田舎の孤島で、前時代的な男尊女卑や老害天国。
ぺ・ソンウがこういうクズな島の男を演じるの、やっぱり天下一品。
実家の島に帰省するヘウォンが主人公だと思ったけど、途中で脇役みたいなポジションになるのが不思議だった。主役はボンナムだね。
自分だったら、あんな故郷には絶対に帰りたくない。
「太陽を見ていたら…わかったのよ」っていうセリフがかっこよかった。
他の映画でも虐げられる役が多いソ・ヨンヒのブチキレ。
そこからの逆襲撃があまり適切ではないけれど、スカっとする。
ヘウォンのプロローグとエピローグが余計な気すらした。
ボンナムが主役のスカッとする復讐劇で終わってくれてもよかったんだけどなぁ。
起承転結
起:性格の悪いヘウォンは、犯罪を目撃しても無視し、会社の後輩を勘違いで殴ってしまい、会社から休みを言い渡される。
承:故郷の島に戻り、幼馴染のボンナムと再会するが、ボンナムの様子がおかしい。彼女は島の男たちや年寄りに虐待され、娘まで夫に犯されていた。
転:ボンナムは島を出ようとするが失敗し、娘が殺される。警察に助けを求めるも、ヘウォンはまたしても見て見ぬふり。
結:ボンナムはついに怒りが爆発し、島民全員を皆殺しにする。逃げ延びたヘウォンを追い、最終的に警察に射殺される。ボンナムはヘウォンのことを愛していた。
映画情報

原題:김복남 살인사건의 전말(キム・ボクナム殺人事件の顛末)
公開年:2010年
監督:チャン・チョルス
主なキャスト
キム・ボンナム:ソ・ヨンヒ
ヘウォン:チ・ソンウォン
チョルジョン:ペ・ソンウ