見どころ

手がかりは犯人の声だけ。愛する息子を奪われた夫婦と、冷酷で執拗な誘拐犯が繰り広げる44日間の心理戦を描いたサスペンス。

実際に起きた未解決事件『イ・ヒョンホ君誘拐殺人』をもとにしており、緊張感とやるせなさが全編を通じて漂う。

特に犯人の声を担当したカン・ドンウォンの演技が印象的で、声だけで恐怖を感じさせる迫力。親の苦悩や絶望がリアルに描かれ、見る者の心に深く刺さる作品。

ストーリー

ニュースキャスターのハン・ギョンベ(ソル・ギョング)の息子が誘拐される。犯人は電話で身代金として1億ウォンを要求するが、警察が捜査を進めても犯人は巧妙に先手を打ち続け、正体を掴ませない。

誘拐犯とのやり取りが長引く中、ギョンベと妻ジソンの関係にも亀裂が生じていく。息子を救い出すために夫婦が選ぶ結末とは――。

感想

『ユア・マイ・サンシャイン』のパク・チンピョ監督作品

1991年に実際に起きた誘拐殺人事件で、未解決のままになっているものを映画化。

ソル・ギョング主演なので無条件に引き込まれる。

甘い人生で冷酷なヤクザ社長を演じたキム・ヨンチョルがおとぼけのダメ刑事。

その他出演者もなかなか豪華、ユン・ジェムンが牧師というのはちょっと笑うところかもしれない。

ダメ親に描かれているが、親はみんなそう。実際当事者になればそうなっちゃうよなと共感するしかない。

それにしても、韓国映画あるあるで、警察がだめすぎる、こんなに警察がダメな映画が多いのはおそらく本当にダメなのだろう。その点の批判も込められているのだろうか。

最後5分のソル・ギョングのスピーチと、最後の音声には戦慄。
やるせない、神は存在する、犯人は地獄の苦しみを永遠に味わうだろう。

久々に韓国映画らしいものを見たなという感想、良作。

映画情報

原題:그놈 목소리(あいつの声)
公開年:2007年
監督:パク・チンピョ


主なキャスト

ソル・ギョング:ハン・ギョンベ、DBCニュース キャスター
キム・ナムジュ:オ・ジソン、ギョンベの妻
キム・ヨンチョル:キム・ウクチュン、強力班刑事
カン・ドンウォン:誘拐犯の声
ソン・ヨンチャン:ノ班長
コ・スヒ:チャ・スヒ、捜査員
キム・グァンギュ:刑事課長
チョン・ヘジン:イ・エスク博士、声紋分析専門家
イム・ジョンユン:イ・ジェジュン
ナ・ムニ:ハン・ギョンベの母
チェ・ジョンユン:ハ・ジュウォン、ニュースキャスター
ユン・ジェムン:牧師

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