見どころ
1978年に実際に起きた「イ・ヒョンホ君誘拐事件」を元に、15年後の家族を描くフィクション。
父親役のキム・ガプスが、平凡な父と疑惑の対象という二面性を巧みに演じ、観客の心を揺さぶる。
娘役のソン・イェジンは短髪で新境地を開き、緊張感のあるサスペンスドラマを繰り広げる。事件の真相に迫る中で見えてくる家族の愛と絆、そして残酷な運命が観る者の心に残る一作。
ストーリー
15年前、韓国中を震撼させたハン・チェジン君誘拐殺人事件。その犯人は未だ捕まらず、時効が迫る中、被疑者の声が公開される。
大学院生のダウンは、その声が自分の父・スンマンに酷似していることに気づき、胸騒ぎを覚える。
父を信じたい気持ちと、疑惑に揺れる心。真実を探る中で、父と娘が抱える秘密、家族の崩壊、そして事件の核心が浮かび上がる。
感想
『あいつの声』で扱われたイ・ヒョンホ君誘拐事件をもとにしたフィクション。
ソン・イェジンが短髪でイメージが違う感じ。最初わからなかった。
彼氏役でお気に入りの俳優イ・ギュハンが出ている。彼はなかなか役に恵まれない、もう少しインパクトがほしかった。
展開は謎が多く面白くて一気に最後まで見たのだが、悪いほうの展開の予測が当たってしまい、スカっとする結末にはならなかった。
ダウンの身の上もやっぱりそうか、という感じだったが、じゃあ男の子の誘拐事件はなんだったんだ?という疑問。
声の謎などモヤモヤする点が多くてとても惜しい。
イライラする展開も、犯人が家族だったらどうするかという心情に焦点を絞っていたからという納得もいく。
ただ、母親に謎を持たせたミスリードの誘導があまりうまくいっていないように感じた。
キム・グァンギュの刑事や、カン・シニルの被害者父など、キャスティングも妙。
イム・ヒョンジュンのキャラが謎めいていてよかった。
韓国映画サスペンスらしい部分が多いが、もう一歩。キム・ガプスはさすが。
まあ良い映画だとは思うが、『あいつの声』のほうが事件風化を防ぐという目的では優れていると思う。
映画情報

原題:공범 (共犯)
公開年:2013年
監督:クク・トンソク
主なキャスト
ソン・イェジン:チョン・ダウン、大学院生
キム・ガプス:チョン・スンマン、ダウンの父、宅配業
イ・ギュハン:キム・ジェギョン、ダウンの彼氏
チョ・アン:ヨン・ボラ、ダウンの友だち
イム・ヒョンジュン:シム・ジュニョン、スンマンの義弟
キム・グァンギュ:チャン・ソクチュン刑事
パク・サラン:幼いチョン・ダウン
カン・シニル:ハン・サンス、ハン・チェジン君の父 、産婦人科医
イム・ジョンユン:キム・ジョンヨプ、ダウンの指導教授