ストーリー

朝鮮第4代国王・世宗の治世。国にはまだ固有の文字がなく、学び使えるのは特権階級だけが習得する中国の漢字に限られていた。

この現状に強い歯がゆさを抱いた世宗は、庶民でも容易に学び書ける新たな文字の創造を決意するが…。

感想

昨日と連続で世宗大王映画、U-NEXTの毎月ポイントで視聴。(※現在は見放題)

昨日紹介した『世宗大王 星を追う者たち』と、ほぼ同時期に公開されたもの。

当時、見た方たちの間では『星を追う~』のほうは評価が良かったのに対し、こちらはあまり芳しくなかった記憶がある。

われらがソン・ガンホが王様の映画では、『王の運命-歴史を変えた八日間-』で、息子の世子を米櫃に閉じ込めた英祖を演じたのが非常に印象に残っている。(映画自体もすごくよかった)

今日鑑賞した、王の願い~も、キャラクター的にはだいたい同じような感じ。

そこへ、今回はパク・ヘイルが、ハングル創成を手伝った僧侶として登場し、スパイスをきかせている。

ハングル創生モノはドラマを含めていくつか見てきたが、それぞれ切り口が違っているし、主要人物が異なっていて面白い。

儒教が幅を利かせていた朝鮮王朝では、仏教は卑しいものとして隅においやられていたそうだ。

一方、日本では仏教隆盛(はっきり時期を調べていないがたぶん南北朝足利時代くらい?)

日本からの僧侶たちが冒頭に登場するのだが、この日本語がかなり流暢で驚いた。

山野内扶(たすく)という日本人の俳優のようだ。

最近の韓国映画も、日本語の監修がしっかりしてきているのだと思う。

ただ、念仏を唱えるように「南無阿弥陀仏 朝鮮国は約束を守れ」にはちょっと笑ってしまったが・・・

それからサンスクリット語の会話もおもしろかった。

自分はヒンドゥー語をほんのちょっとだけかじったがなんとなく聞いたことがある単語があるような気がした。

また、経を唱える役の僧侶(タン・ジュンサン)の声が非常に美しく、そのリリックとフロウ(笑)にしばし聴きほれてしまった。

もっと聴きたいくらい。 ミュージカル出身俳優ということでさすがだ。

ハングルは普及しているので、最後の結果がどうなるかはわかっていても 映画のストーリーがどうなっていくか最後まで楽しく(切なく・もどかしく)鑑賞できた。

不評だった原因は、韓国人の世宗大王好きは今でも絶大ゆえ、世宗大王じゃない人がハングルを作ったというその設定が許しがたいものだったらしい。

でも外国人の自分は楽しめてしまった。

最後に、これがチョン・ミソン女優様の遺作となってしまったことが残念。

あなたの美しい姿、これからも残された作品の数々を見続けたいと思います。

映画情報

2019年

109分
原題:나랏말싸미(ナラッマルサミ 国の言葉)

監督:チョ・チョルヒョン

主なキャスト

ソン・ガンホ:セジョン(世宗)
パク・ヘイル:シンミ
チョン・ミソン:ソホン王后
キム・ジュンハン
チャ・レヒョン
タン・ジュンサン
ユン・チョンイル
クム・セロク
イム・ソンジェ
山野内扶

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